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Saddle Blanket


この世にひとつとして同じものを作らない・作れない、われわれKIGOの挑戦的なコレクション " ONE OF A KIND " に第2弾が登場!!





Texas,USA


USAのブランケットメーカーに協力を得て製作したサドルブランケットをバッグに仕立てた入魂のコレクションだ。

すべて手編みで製作されるブランケットの柄や色はすべて彼らに任せたため、KIGOのファクトリーに届き梱包を解くまでどのようなブランケットが上がってくるのかわからないという、クラフツマン同士の信頼と遊びが実現させた " ONE OF A KIND " だ。

ホークアイと呼ばれる菱形の柄やアローなど、見ているだけでワクワクしてしまう。










Spalle Vacchetta Volan KIGO


もうひとつ注目してほしいのはこのコレクションに使っている、ブルハイドレザーだ。

ディレクターの内山が知人の紹介で出会ったイタリアのタンナー、アズーラ社の手によるバケッタ(バチェッタ)製法※のブルハイドレザーなのだ。

彼らは植物タンニン鞣しのレザーにおいて世界でも有数のタンナーであり、伝統的なバケッタ製法を守る協会の創設メンバーでもある。品質には間違いのない、名タンナーだ。


残念ながらKIGOの持ちうるタンニング技術をもってしても到底彼らのそれにはかなわないことは認めざるを得ない。が、その彼らがKIGOのブルハイドレザーを見るなり、「こんな革は見たことがない!」と目を丸くしたのだ。彼らはまじまじとKIGOのレザーをなめるように見ながら、こちらが説明するまでそれがブルハイドレザーだと判別することさえできなかった。

彼らの技術をもってしてもKIGOのブルハイドレザーは作れないのだという。

理由は簡単だ。彼らの扱う原皮のほとんどはフランス産であり、対してKIGOはアメリカ産の原皮を使っているのが理由だ。そもそも牛の品種が違うため、KIGOのブルハイドレザーのような荒々しいレザーは作れないというわけだ。


アズーラ社は、KIGOのように『ブルハイドレザー』と銘打たないにしても当然、ブルの原皮をもっている。しかし、ヨーロッパでも例外なく”傷の多い”ブルハイドレザーは忌避されてきた。

毛皮は動物が可哀想だからとフェイクファー、レザーそれ自体もよくないからと合成皮革しか使わないなんて綺麗事を並べるブランドが世界を席巻する中で、それでもやはり肝心なコレクションには皮革を使うのだが、「キズのついたレザーは嫌」だと言うのは、世界共通だ。


それならば作ろうとなったのが、今回KIGOが別注したブルハイドレザー

" Spalle Vacchetta Volan KIGO " だ。


どちらも無染色。つかう原皮・タンニン・オイルなどでここまで違いが出るのだから革づくりは奥が深い。



アズーラ社が作るバケッタ製法のレザーの中でも最もレザーの良さを引き出すレシピで作った、ブルハイドレザーのショルダー※だ。とても香り高いのは使われているタンニンとオイルによるもので、品質の良さを革に触れずして実感できる素晴らしいレザーだ。

荒々しいシボはほとんどなく上品でなめらかな表情であるため、これがブルハイドレザーかと疑われるかもしれない。しかしそれは前述のフランス原皮によるもので、しっかりと怪我の痕があちらこちらに遺されている。そのキズこそが、これがブルであることを否が応でも如実に証明する。


日本、イタリア、アメリカのクラフツマンがコラボレーションした、KIGOらしいコレクションを見逃さないでほしい。

商品はこちらから→


 

※バケッタ製法:タンニンにケブラチョ、オイルにセゴオイルや獣脂を使用した天然素材のレザーの長所を引き出す伝統的かつ洗練された製法。植物タンニン鞣しにおいてこれ以上のレシピはないとさえ言われている。


※ショルダー:牛一頭の皮の分割方法は国や用途ごとに違いがあり、ショルダーと呼ばれるものは脇の下から頭側の部分をいう。左肩から右肩にかけて繊維の向きが均一であることなどからベルトに使われることが多い。

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